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総合職 経営企画部 | 奥津 瑛亮(2014年入社)
「教育」というものは、すべての人に平等で与えられるべき場・機会だと思っています。何かが理由でそれを奪われたり失ったりするような国・社会は長続きしないでしょう。例えば学力。「現在の学力が低い」という理由でその先の学ぶ機会・場が減ってしまうのはおかしいですよね。学ぶ場があってこそ、学力が伸びるのですから。意欲のある人に適切に与えてあげるべきだろうと。予備校・塾をはじめとした教育業界を見ている中で、「偏差値●●以上の生徒がターゲットである」と断言している経営者がいて、絶望したのを覚えています。
「だれでも才能を持っている」――パンフレットやホームページなど、色々なところに登場するこのフレーズがとにかくインパクトが大きかったです。私が日ごろから感じていた教育格差の問題に対する、ある種の「解」のようなものだと感じました。また、私は大学生のときからアルバイトとして四谷学院で働いていましたが、日々接する社員の方はみんな良い人ばかりで、楽しそうに働いているのが印象的でした。生徒の可能性を否定するような言動をする人は一人もいません。会社の方針が現場レベルで浸透しているということです。形式的な標語ではなく、まさに「理念」なのだと感じます。
昔コンサルタントとして担当していた生徒が「大学卒業してすぐに経営者として塾を起業した」という報告をくれたときです。四谷学院を卒業して4年以上経過しているにもかかわらず、まだ校舎に足を運んで報告をくれること、また「先生の影響で塾を経営するという道を選んだ」と言ってくれていることがとても嬉しかったです。私は経営者としての何かを彼に直接教えたことはないですし、教えられるわけもありません。でも、こういった教育者が新たに一人誕生した事実は、自分の仕事の価値を改めて感じさせてくれました。
入社当時の自分と比較すると、論理的な人間になったと感じます。もちろんゼロではありませんが、感情的な浮き沈みが少なくなったというイメージでしょうか。感情を起点に行動に移すより、脳内でワンクッション挟んで考えられるようになったと思います。それと、いい意味でお節介になりました。システム課は他部署との連携が非常に重要です。自分たちのことだけではなく、周りの色々なことに首を突っ込んで状況や進捗を確認したりしています。首を突っ込むことで「自分が他人からどう思われるだろう」と気にしていたことも昔はありましたが、躊躇することで仕事に支障が出たり、後悔することの方が多かったので、今はもう何も気にならなくなりました。
「才能」かどうか分かりませんが、毎日勉強している生徒を見ていると、自分も不思議と勉強したくなってきます。分からなかったことが分かるようになる瞬間の高揚感は日々学ぼうとしている人にしか味わえないものです。社会人になってからも何かを学ぶ楽しさを味わうとは想像もしていませんでした。入社前はパソコンをあまり使ったことがなかった私が、いまシステム課に籍を置いているのは、この学ぶ楽しさのおかげだと思っています。教育の現場は毎年変わっていきます。教育業界で生き残るためには、その変化についていく(もしくは先取りする)必要があります。変化にいち早く対応するためには、個々人ではなく会社のシステムが変わるのが一番です。会社のシステムが良い意味で変化し続けるためにも、システム課に在籍している私自身が変化を恐れずに日々挑戦することで自身も成長していきたいです。
自己肯定感というのは、「心の余裕」だと思っています。何事も、余裕がないときはマイナスの面が先に見えるようになりますし、余裕ができたときに初めて人はプラスの面から先に見ようとします。そしてこの「心の余裕」があると、自己だけでなく他人にも肯定的に接することができるようになります。肯定的に接することができると、建設的な議論ができるようになります。相手を貶めたり、けなしたりするような言葉を投げつけあうのではなく、前向きに言葉のキャッチボールができる。結果として、世の中で停滞していることが、必然的に前に動き始めるのではないかと思います。
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